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【毎日更新】金子一朗さんインタビュー<4>

― 発音が違うということでしょうか。曲の作り方というのも当時の影響ですか。
「実はサークル当時は結構音源も聴いていました。でもちょっとしたきっかけがあって、大学3年のときにリストのソナタを文化祭で弾いたんですが、あるピアニストのスタイルが残っていたのを先輩から指摘されたんです。音源を聴いたのが演奏に残っていたのですね。そのときに自分はレプリカはやだな、と思いました。一流の画家のコピーを飾るくらいなら、それより落ちる画家の本物のほうがよいと。それでそれから音源を聴かなくなりました。それがひとつの影響です。」

「けれどそのときは楽譜を見ても音楽を再現することがなかなか難しくて、また自分で直感的にこう弾きたいと思ったことが正しいかそうでないかの確信が持てなかった。例えばここを歌いたいと思ったときに、それがいわゆるクサイ歌いかた、センスの悪い歌いかたかもしれないじゃないですか。或いは、逆にここは抑えて弾いてみようと思ったところをそうすると、非音楽的になるかもしれない。そういうことをどうしたらいいのかということを模索していたのですが、そこで一つの本に出会いました。ギーゼキングの「現代ピアノ演奏の技術」です。このギーゼキングという人は楽譜からがーっと分析して弾けるらしくて、自伝を読んでいても例えば飛行機の中で楽譜を分析して、一度も弾かずに本番に乗せてしまうとかやっていたらしい。そんなことできるのかよとも思いましたが(笑)、あの人はできたのかもしれませんね。それがちょうど社会人になる時期です。でもその本を読んでも納得できないところがあって、それが作曲学でした。例えば和声とか、楽式とか。それでそのときにちょうど藝大のソルフェージュの先生を紹介してもらってそこに毎週通うようになりましたね。結局その先生が僕が今作品を分析できるようになったベースを教えてくれました。だからサークルにいたことで、先輩から自分の演奏の問題点を教わったという意味を考えると、ピアノの先生からより大きな影響を受けたとも言えると思います。」
♪♪♪♪♪

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※チケットは全席自由(371席)/一般1000円・学生500円です。申し込まれたチケットは当日受付にてお取り置きをいたしますので、「ご氏名・eメールアドレス・枚数(一般・学生の別)」を明記してメールをお送りください。ただし、原則として先着受付順とし、販売予定枚数超過の場合はキャンセル待ちとさせていただきます。また、お一人様のお申し込み枚数の上限は2枚までとさせていただきます。
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