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【毎日更新】金子一朗さんインタビュー<3>

― 大学では早大ピアノの会に入ります。
「僕が大学に入ったときにピアノの会が立ち上がりました。そのとき初代の幹事長が城野さんという人で、その当時は20人ちょっとくらいでしたね。実は僕がいろんな意味で今の演奏スタイルのもとになったものは、ほとんどすべて大学の四年間のサークルの先輩から教わったことなんですね。例えば僕の曲を仕上げる方法のきっかけは当時の薫陶でした。あとは堀さんという1つ上の先輩がいたのですが、その人がちょっと信じられないような青白い音を出す人でした。それはすごく冷たくて綺麗で、きらっと光っていて、ちょっと聞いたことがない音。僕はその音に魅せられたんです。そのとき最初に聴いたのが、スクリャービンの4番のソナタでした。冷たくて、不気味で、妖しいスクリャービン。それでどうやってその音を出しているんだろうと思って、話を聞いたり遊びにいったりしていたら、神野晃というピアニスト、先生を紹介してくれたんですね。それでレッスンに行くとその音の技術の違いがわかった。」

― 先生の音が凄かったということですか。
「そうですね。まずレッスンはハノンの1番からスタートしたんですが、ずっとハノンの一小節が終わらない。ドミファソラソファミまでが1時間で行かない。そこの一小節だけなのに求められた音が出ないんですよ。言われることは分かるんだけれどできない。それが21歳のころでしたが、それまで15年かけて出来た技術を崩さなければならなかったですね。だからその頃から今に至るまでピアノがどんどん弾けなくなっています。たった一つの音を出すだけで、違うことが分かってしまうから。」
♪♪♪♪♪

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※チケットは全席自由(371席)/一般1000円・学生500円です。申し込まれたチケットは当日受付にてお取り置きをいたしますので、「ご氏名・eメールアドレス・枚数(一般・学生の別)」を明記してメールをお送りください。ただし、原則として先着受付順とし、販売予定枚数超過の場合はキャンセル待ちとさせていただきます。また、お一人様のお申し込み枚数の上限は2枚までとさせていただきます。
メール確認後、申し込み受付の完了またはキャンセル待ちのお知らせを折り返しお送りいたします。
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