SSブログ

【毎日更新】植松洋史さんインタビュー<4>

♪♪♪♪♪
― カプースチンに関していえば、その後全音出版社から楽譜が発売されたりしました。後はその頃にピアニストのアムランが来日しましたが、その後メジャーになりつつありますね。
「アムランの来日に関して言えば、1980年東大ピアノの会入会の増子さんという方が、アムランの演奏を推薦していました。僕はそのピアニストの名前を聴いたことがなかったのですが、演奏を聴いてみたら衝撃を受けた。まず、それまではいわゆる超絶技巧曲としてプロの間でも避けられていたような曲を楽々弾きこなすんです。それだけでも凄いのに音楽性も伴っている。その一方で当時の日本ではよく知られていたとは言い難い状況だったので、同会OBの木下さんを中心としたメンバーで「よし、アムランを呼ぼう」ということになったんです。ホールを選んだり先方と交渉したりするなど、招へいに関わる事務を全てメンバーでやらせてもらいました。私は手伝い要員でしたが。」

― プロの演奏家を呼ぶとなると相当なパワーと気力を必要とすると思いますが。
「大変な作業でしたが、それをみんなでまとまってやってしまえるくらいのエネルギーがありました。とにかくそういう思いがメンバーに充満していて、更に鶴の一声でやろうと言った方がいたお陰です。このアムラン招へいはとても良い経験になりました。同じ目的の人が集まるメリットとして、やはり自分の考えが整理されるということがあると思います。例えばこのピアニストがすごいと思った、どうして凄いのかということを聞かれるから、それまであまり明確でなかった点が整理できてはっきりする。思いの多少の違いはあるけれど、よく話すことでピアノやそれぞれに対する考え方などもどんどん深くなっていくと思うんです。それがよい経験のひとつでした。」

― 今回はカプースチンを弾かれるということですが。
「ソナタ・ファンタジーは、20分くらいの曲で今一番手についている、しっくりくると言うことで選びました。何度も演奏会に出している曲ですが、自分で弾いていても非常に楽しい曲ですね。何度でも弾きたいと思います。カプースチンを最初に弾いたのは大学院のときで、確か六連でした。エチュードの1番。7年くらい前ですね。カプースチンに限らず、ロシアものは結構好きなほうです。例えばスクリャービンだとソナタの1番とか4番が好みですね。1番はショパンみたいですが、4番は後期に向かっていく途中の作品で非常にスクリャービンらしいと思います。最後の盛り上げ方というのも彼独特のものがあって。今回も金子さんが弾かれるということで非常に楽しみにしています。」

♪♪♪♪♪

演奏会のチケット申し込み・ご質問等は、
mail.PNG
( beyond(at)rokuren(dot)com )まで!!


※チケットは全席自由(371席)/一般1000円・学生500円です。申し込まれたチケットは当日受付にてお取り置きをいたしますので、「ご氏名・eメールアドレス・枚数(一般・学生の別)」を明記してメールをお送りください。ただし、原則として先着受付順とし、販売予定枚数超過の場合はキャンセル待ちとさせていただきます。また、お一人様のお申し込み枚数の上限は2枚までとさせていただきます。
メール確認後、申し込み受付の完了またはキャンセル待ちのお知らせを折り返しお送りいたします。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。